五月三十五日

どんな自分なら許せるのか、どんな人生であれば引き受けられるのか

舞台『ハリーポッターと呪いの子』★ネタバレ★

 

舞台『ハリーポッターと呪いの子』を観ました。

うろ覚え感想。

一幕

ハリーがヴォルデモー(作品世界ではヴォルデモー)に勝利をおさめてから19年…

ハリーポッターの次男アルバスはスリザリンに入るのではと憂鬱だった。そんな息子に「アルバス・セブルス・ポッター。お前は偉大な2人の名前を持っている、そのうちの1人はスリザリンだった」と語るハリー。

ハーマイオニーに「ネビルによろしくね!」と言われた娘のローズが「先生によろしくなんか言えないよ!」と返す件も含めて、原作ラストと同じ。

特急に乗り込んだアルバスは、空気読めないグイグイ系の金髪の少年に遭遇。彼はスコーピウス・マルフォイ、ドラコの息子で陰でヴォルデモーの息子ではと噂されている。お菓子をきっかけに意気投合する2人。

しかし、アルバスはスリザリンになった上、ポッターの息子というだけで注目の的にもかかわらず、箒も飛べない、魔法もイマイチ、と失敗ばかり。根暗が災いして3年の終わりになっても馴染めない。一方のスコーピウスも噂のせいで孤立したまま。

ある日、ハリーが魔法省でタイム・ターナーを押収したと噂を聞きつけたエイモス・ディゴリーと姪のデルフィーがやってくる。亡き息子セドリックを生き返らせてほしいと言うエイモスをすげなく断るハリー。それを聞いたアルバスは父の栄光の影にある死に気づき、セドリックを蘇らせようと思い立つ。

孤立する息子との接し方に悩んだハリーは、アルバスに形見の毛布を渡すが、アルバスにとっては何の意味もない。売り言葉に買い言葉でハリーは思わず「お前はいらない子だ、」と怒鳴ってしまう。

4年生になったアルバスはスコーピウスを連れ出し、車内販売魔女の攻撃を避けて(ここはホラー。というか、車内販売魔女はジェームズの時代からいるらしいけど幾つなのか!?)特急から逃げ出す。(とばっちりスコーピウス)

(しかし、箒でもなくフォードでもなくどうやって…)

エイモスにタイムターナーの存在と自分たちがセドリックを救い出すことを伝えるがエイモスの怒りを買い追い出されそうに。デルフィーの制止もあり3人はタイムターナーを奪うべく魔法省にポリジュース薬で潜入する。デルフィーinハーマイオニー、スコーピウスinハリー、アルバスinロン。というのもアルバスがハリーを拒否したからだが…

(ここまではかなり駆け足で単調で暗いので、これが続くと心配になるが、こっからが面白い!)

デルフィーが入ったハーマイオニーはなんかガサツだし、ハリーはちょっと浮かれ気味だし、ロンは逆にアルバスなのか?!という感じ。

本物のハリーとハーマイオニーに見つかりそうになって、突然キス魔と化すロン(アルバス)が猛烈に違和感だったり。

 

ハーマイオニーの部屋でタイムターナーを押収した3人。デルフィーと魔法の練習を通じてなんとなくいい感じになるアルバス。空気読めないスコーピウス^ ^

デルフィーもまんざらでもなさそう。スコーピウスにはものすごく冷たい。

デルフィーを置いて2人は三大魔法学校対抗試合の一回戦に飛ぶ。

武装解除魔法でセドリックを邪魔し、なんだか様子がおかしいタイムターナーで現代に戻った2人だが、ハーマイオニーとロンは結婚しておらず、ローズとヒューゴの存在が消えていた!

加えて、禁じられた森でケンタウロスのベインから、「アルバスの近くに闇が見える、アルバスに危険が迫っている」と告げられたハリーは自らの傷痕の痛みもあり、ヴォルデモーの復活を危惧、闇はスコーピウスだと解釈して2人の仲を引き裂いてしまう。

(ひどい😔)

マクゴナガル校長の見逃しもあり、図書館で再会した2人は大喧嘩の末仲直りし、(ここかな?スコーピウスのセリフ、「君はぼくの人生を台無しにはできないよ、最初から台無しな人生なんだから…」が身につまされる)セドリックに屈辱を与えて失格させようと思いつく。(陰キャの僻みみたい)

2回戦の湖はマートルのトイレと繋がっていると2人はマートルの元へ。ハイテンションのマートル(映画のまんま!!陽気すぎるくらい^ ^)は、トイレが湖に繋がっていることを認めて2人は再び過去に飛ぶ。駆けつけたハリーたちはマートルから2人がセドリックを救うべく動いていると知り絶句する。

泳いできたセドリックを膨らませて(魔法が苦手に見えるアルバスが、ちゃっちゃと魔法使ってるのはなぜなのか…デルフィー効果??)あまつさえロンはハーマイオニーを愛してるの文字を打ち上げた2人はハイタッチを交わして現代に戻ったはずだった…が、湖から上がったのはスコーピウスのみ、引き上げたのはドローレス・アンブリッジ校長だった!世界は闇の魔法に支配されて、ハリーは死んでいたのだ!

で一幕は終わり。ヴォルデモーの日があったり、ロゴがあったり、そもそもヴォルデモーはアナグラムだったり、ヴォルデモーってちょっと中2っぽい。

 

二幕。

闇の王子として冷酷に振る舞っていたスコーピウスの様子がおかしいことに勘づくアンブリッジとなんとか取り繕うスコーピウス。(アンブリッジが杖を向けて脅した時に急に冷たい声になったので、アンブリッジに洗脳されたのかと思った…一瞬でアホの子が戻ってきて安心した…)(策士、スコーピウス)

アンブリッジからスネイプの名前を聞いたスコーピウスは彼の元に直行。訳を聞いたスネイプ(黒板に文字書いてるの、アナログすぎてなんかおかしい)は今やレジスタンスとして活動しているハーマイオニーとロンに引き合わせる。最初は疑う2人だったが、訳を聞きとりあえず第一の課題と第二の課題を元に戻そうということに。(闇の世界になった理由は、セドリックがぐれる→死喰い人になる??→ネビルを殺す??→ナギニが死なず、分霊箱は壊れなかった、という感じらしい…いくらなんでもセドリックが死喰い人になるだろうか…)

第一の課題は防いだものの、タイムターナーの戻りが早く、アンブリッジに露見してしまう。ディメンターの時間稼ぎをする為に次々に命を落とすロン、ハーマイオニー、スネイプ。足がすくんだスコーピウスにスネイプは「大事な人を思い浮かべろ!」と助言、スコーピウスはアルバスを思い浮かべて辛くも逃れる。

無事に2人で帰ってこれた。喜ぶスコーピウスと戸惑っているアルバス。2人ともずぶ濡れ。風邪ひきそう…

タイムターナーを落とした、と大人勢に嘘をついたスコーピウスはフクロウ小屋のてっぺんでアルバスとタイムターナーを壊そうと提案。

(この時なぜか体感終わりムードになってしまい…幸せだし、とりあえずみたいな…)

アルバスはデルフィーも呼んでいた。

(デルフィーの背中にオーグリーのタトゥーが入っていることに気がついたアルバスのセリフ「いいなぁ、ぼくも彫ろうかなタトゥー…」(ニュアンス)が脈絡なさすぎて好き。多分デルフィーに対してすまないと思っているからこそ出た発言かもしれないけど…)

しかしスコーピウスは、ディストピア世界でオーグリー様と呼ばれていた人物のことを思い出した。(ここは忘れてしまったのでまた聞きます)

途端に、デルフィー豹変。アルバスとスコーピウスを縛ると2人の杖を折り、タイムターナーを奪取した!

のちのハリーたちの調査で、デルフィーは実はヴォルデモーの子だと判明。(!???!)

(旧友を躊躇いもなく殺すデルフィー、まさに闇の遺伝子だ…)

(こっからよくわからないのですが、なぜデルフィーはスコーピウスを痛めつけることでアルバスを屈服させようとしたのか??1人でも良さそう。復讐の相手はハリーの息子のアルバスなので、彼を従わせることが恨みを晴らすことになるのか?またはスコーピウスが邪魔とか?スコーピウスはやめようとか言ったりして終始反対ムードだったし、そもそも彼さえいなければ、ディストピア世界は完成してたから…)(追記:脚本を読むと、予言で見えない子供が余計者を余計者にして闇の帝王を復活させるというものがあったらしい…そんなこと言ってたかなー…というわけで、アルバスは消せないんですね、どちらにせよ消えるけど🙄)

で3人で第三の課題へ。2人の窮地を救ったのは、セドリックだった…

やむなくタイムターナーを掴んだ2人だが、デルフィーは元に戻るどころか別の場所に飛び、タイムターナーを壊して飛び去ってしまう。

 

一方、ハリーとマルフォイは一騎打ち(理由は忘れた。けど、ドラコはハリーの態度にずっと反対だった。ハリーが全面的に悪い)するが、ジニーの一喝により終わる。マルフォイは完全なタイムターナーを持っていた。今まで隠していたのは、スコーピウスの噂が現実味を帯びてしまうからだ。マルフォイは妻、スコーピウスは母を亡くしたばかり。

しかしタイムターナーがあっても2人がどこにいたのかはわからない…

 

アルバスとスコーピウスは偶然、今日がハリーの両親が死んだ日と知り(今まで丁寧にやってきていきなり投げた^ ^)

ゴドリックの谷に向かう。ハリーの生家の2軒となりにバチルダ・バグショットの家があると知り、ミーハー魂に火がつくスコーピウス、呆れ返るアルバス^ ^^ ^どうやって現代の両親に伝えよう?で、ハリーの耳元にヘルプって言い続けよう!とか言い出すアホの子スコーピウス^ ^

ここら辺は曖昧。ハリーは毎年10/31に毛布を眺めている。アルバスが3年の終わりに惚れ薬をこぼしたので、その成分?を使えばちょうどのタイミングで、ハリーに伝えられるはず!!(らしい)

現代、悪夢を見たハリーだったが、ジニーの高い解読能力により、ハリーたちは息子たちの元へ辿り着いた。

デルフィーは父親に会いにくるはず。しかも、ハリーを殺すのを止めるはず!と考えたハリーは自らヴォルデモーに扮し、デルフィーをおびき寄せた。が肝心なところで変身がとけ、壮絶なバトルに。アルバスが父に杖を渡したり、ハリーが息子を庇ったり…

まぁ、多勢に無勢なのでデルフィーは捕獲される。「父親に会いたいっ」というデルフィーの心が本心だったらいいな…

 

何も変えることはできないのだから、ハリーの両親が死ぬところを見なければならない…ここは辛すぎた…ハリーの手をひしっと掴んで離さないジニーとアルバス。重い沈黙…

 

元の現代。スコーピウスはなんとかローズに認識してもらえることに成功。(気があるのかな)

アルバスはハリーと墓地で再会。ハリーは自身の過ちを謝り、アルバスはハリーの両親を見たことで、ハリーは愛されていたのだと告げる。

ハリーはセドリックの死を忘れたことはなかった。ハリーはアルバスの肩を抱き寄せる。

終わり。

 

ストーリーが素晴らしかったです。特に、原作ファンなら出てくる名詞にくすぐられることしばしば。

ハリーとマルフォイがついぞ築けなかった友情を、本当にマルフォイの子供か!?ってくらいあっけらかんと明るい(けど闇属性)スコーピウスとジメジメタイプのアルバスがしっかり育んでいるのもいい。

育んでいるというかアルバスがツンデレというか…めちゃくちゃ互いのパーソナルスペースが狭くて驚いた。スコーピウスは役者さん(この日は西野さん)の持ち味なのか、ニコニコニコニコしていて、なんか発光していた…また背が高いのでオタク発言になると前のめりになるし、身長がいくらか低いアルバス(この日は藤田さん)の後ろに隠れようとしたりして…かわいいが渋滞。

 

ハーマイオニーはどんな世界でもできる女で、ロンはそんな彼女がずっと大好きで。笹本さんハーマイオニーはかわいくてでもキリッとしていて、強くてとてもかっこいい女性でした。ジニーもあんなにハリーに恋してる感じだったのに、今ではすっかりハリーを尻に敷いている感じがして、女強し。

 

他には個人的に見ていたフランス語テレビでお馴染みの千葉さんが重要な役どころを担っており、端正な顔立ちなので目立っていて釘付けでした。

 

という感じでまたチケットを取りました。また観に行きたいけどすぐには無理!って時にまた買える贅沢…

 

次注目したいところ

・デルフィー登場シーン

・図書館のシーン

 

 

まぁ長いは長いし、原作知らないとキツイ部分はあるので原作を読んでいったほうがベスト。お子さんにとっては怖い描写があるので注意は必要かも。

 

まだまだロングランしてほしい!

シェイクスピアを意識した長台詞を聞くと密かに浦井ハリーを見たいのですがホリプロ固めですよね…無理だ…