五月三十五日

どんな自分なら許せるのか、どんな人生であれば引き受けられるのか

2/4 舞台刀剣乱舞 禺伝 矛盾源氏物語 感想★ネタバレ★

https://stage-toukenranbu.jp/stage/

 

見るの楽しみ半分、怖さ半分。

意図せず初日を見てきたので、事前知識もなく、クリーンな状態で見ました。

 

 

(自分の感じた)あらすじ(ネタバレ)

源氏物語の世界に突如放り込まれた刀剣男士たち。平安の世界は物語に侵食されていた。行間で弘徽殿の女御の役目を与えられている小少将の君から、源氏物語の世界に矛盾を生じさせ、この世界のどこかにいる紫式部を救ってほしい、と言われた男士たちだったが、物語世界の認識がない空蝉の説得は上手くいかない上、単独で諸悪の根源、光源氏(物語世界である自覚がある)に切り込んだ大倶利伽羅は、死が描かれていない彼は不死身であると知る。

自らが光源氏に扮することで、矛盾を生じさせようとした歌仙兼定だったが、光源氏の膨大な愛と苦悩に耐えきれず、物語世界に引き込まれてしまう。

この世界は、源氏物語に心酔し、その嘘の物語によって作者紫式部が地獄に落ちることを危惧した1人の男(今は光源氏)に時間遡行軍が付け込んだかたちで成り立っていた。物語が事実になり歴史になれば本当になる。それが男の自論だった。紫式部は、藤壺の女御として、白紙の雲隠れを抱えたまま生きていた。

自身は細川ガラシャの物語であると気づいた歌仙兼定光源氏から脱却するが、今度は大倶利伽羅が取り込まれてしまう。

時間遡行軍との戦いで、一文字則宗を庇う形で命を落とす紫式部

六条御息所(実は中宮彰子)から現実世界の紫式部は、源氏物語の影響力の大きさに悩みながらすでに死んでいると聞かされた一同は、ここが物語の第二階層であることを知る。

六条御息所に呪い殺された葵の上は、死ぬ間際に知った、自身が物語世界の登場人物であるという記憶を抱えたまま、末摘花の章に戻ってきた。他の女性たちを集めて光源氏に反旗を翻すのだという。

倶利伽羅は、自身が伊達政宗の物語であると思い出し、光源氏から脱却、光源氏の役割は再び男の中に戻り、雲隠れにて最終決戦が始まる。

光源氏にとどめをさすはずだった女たちは、目的を果たせず涙で崩れ落ち、歌仙兼定がとどめをさす。

光源氏が死んだことで、源氏物語世界は解放、女たちの魂は光となって消失する。歌仙兼定は、自分が細川ガラシャの物語ではなく、その夫、細川忠興の物語である、と思い出すのだった。

時間遡行軍との戦いの果てに、彼らは男を連れて逃げてしまった。彼らの目的は、光源氏として男を埋めること、何千年の先で遺骨となって発掘され、歴史の一部になることなのだ。

時間遡行軍を見逃したことで歴史修正に手を貸してしまったかもしれない歌仙兼定は、一同に別本丸の山姥切国広の存在をつげ、彼ならば本物の物語を全うするだろう、という。

 

 

 

最後まで、一文字一家と歌仙兼定、大倶利伽羅の認識の違い、時の政府の実験?の意味が分からなかったのですが、

一文字にもそれぞれ、偽りの物語が付与されていたようで。

一文字則宗沖田総司の話?しかわからなかった…一文字則宗は、沖田の刀とされているが、史実では使われた形跡がないとのこと。

 

きっと原作とキャラを知っていれば、見えてくるものが全然違うんだろうな。

 

最初の一列になってからの名乗りあげからのオープニングがとても良くて鳥肌立ちました。とくにあやなの第一声が良かった。あやなの役はじじい?なのかな?高笑いも多くて。キャラが濃くて。翔さんも良かった。なんか華奢な大倶利伽羅だったけど。南泉一文字のしゅうさんはコメディリリーフっぽく、真っ直ぐな南泉一文字で、可愛かった^ ^

皆さんお美しくて。麻央さんの台詞回しと立ち姿、めちゃくちゃかっこよかったです!現役の時と合わせても1、2を争うくらい好きな役かも。あっきーの役は、めんどくさがりなのかな。南泉一文字と仲良くしていて、歌仙兼定にかーちゃんと呼びかけていました。またWMW見たくなった。あれでかいちゃんすきになったし。

時間遡行軍を演じている女性アンサンブルさんたちの力量がすさまじい。これ、初日なの??っていう。

しかし、光源氏って本当嫌な人。例えあきらが演じていたとはいえ!とはいえ。光源氏の若紫を見る目線、嫌だったし…

最後若紫に腕を広げるところ、すごく震えていて、印象的でした。あきらのラスボスみが強かった。あきら、1人で新源氏物語してたよね??

男役のイメージで見るのかなーーと思っていたけど、あくまで刀剣男士として見ていました。終始光が眩しかったです…

光でお顔があまり見えない時もあり、かと言って暗すぎて見えないこともあり、結果みえない。眼科行くか…

歌がなかったのが心残り。そもそも、これは嘘?の本丸?なので、歌がないことで違いをつけているのかなーと寂しく思ったのですが、最後の番傘はちゃんとありました。翔さんがくるくる回していて感無量でした。多分。

 

ところで、紫式部ってどういう気持ちで源氏物語を書いていたんでしょう。気になります。感触としては、イヴリン嬢×時の娘ってところ。